7/20.22.27~29(展開)の一問一答。
今日は週末なので過去の一問一答を復習します。
【問題】 精神保健福祉の理論と相談援助の展開
2020年07月20日
1 グループワークの開始期では、メンバーに自己紹介を促し、参加理由を話してもらう。
2 グループワークの開始期では、否定的な気持ちや批判的な意見を自ら進んで話すよう促す。
3 グループワークの開始期では、精神保健福祉士が中心になってプログラム活動の計画と運営を行う。
4 グループワークの終結期では、メンバーの問題解決に役立つ社会資源の情報を提供する。
5 グループワークの作業期では、メンバー自身のグループ体験の評価、記録などをまとめる。
【答え合わせ】 精神保健福祉の理論と相談援助の展開
1 グループワークの開始期では、メンバーに自己紹介を促し、参加理由を話してもらう。
前回の回答『○』今回は×
不正解
正しい答えは『○』
メンバーの凝集性を高めるため、自己紹介等は工夫を凝らしたほうがよい。
2 グループワークの開始期では、否定的な気持ちや批判的な意見を自ら進んで話すよう促す。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
開始期では、精神保健福祉士とメンバーの信頼関係の形成が重要であり、そのためにメンバーのニーズや不安な気持ちなどを率直に表出できるよう、発言の機会などを多くつくることが必要で、否定的な気持ちや批判的な意見を自ら進んで発言することを促すものではない。
3 グループワークの開始期では、精神保健福祉士が中心になってプログラム活動の計画と運営を行う。
前回の回答『×』今回は◯
正解
正しい答えは『○』
メンバー間の関係性がまだできていない開始期にあっては、精神保健福祉士が中心になってプログラム計画の立案等を行ったほうがよい。
4 グループワークの終結期では、メンバーの問題解決に役立つ社会資源の情報を提供する。
あなたの回答『○』
不正解
正しい答えは『×』
グループワークの終結期では、メンバー自身のグループ体験の評価、記録などをまとめる。
5 グループワークの作業期では、メンバー自身のグループ体験の評価、記録などをまとめる。
あなたの回答『○』
不正解
正しい答えは『×』
グループワークの作業期では、メンバーの問題解決に役立つ社会資源の情報を提供する。
【問題】 精神保健福祉の理論と相談援助の展開
2020年07月22日
1 ピア・カウンセリングでは、当事者の体験的知識よりも専門的知識が優先される
2 ピア・カウンセリングでは、具体的な情報提供よりも助言が重視される。
3 ピア・カウンセリングでは、直接的支援よりも間接的支援を重視する
4 ピア・カウンセリングでは、同じような体験や立場を共有している。
5 「精神保健福祉法」でピア・カウンセラーは精神障害者相談員と規定されている。
【答え合わせ】 精神保健福祉の理論と相談援助の展開
1 ピア・カウンセリングでは、当事者の体験的知識よりも専門的知識が優先される。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
ピア・カウンセリングでは、当事者の専門的知識よりも体験的知識が優先される。
2 ピア・カウンセリングでは、具体的な情報提供よりも助言が重視される。
あなたの回答『○』
不正解
正しい答えは『×』
ピア・カウンセリングでは、助言よりも具体的な情報提供が重視される。
3 ピア・カウンセリングでは、直接的支援よりも間接的支援を重視する。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
ピア・カウンセリングでは、間接的支援よりも直接的支援を重視する。
4 ピア・カウンセリングでは、同じような体験や立場を共有している。
あなたの回答『○』
正解
正しい答えは『○』
ピアとは「仲間」という意味であり、ピア・カウンセリングでは同じような体験や立場にある者同志が、対等な立場で話を聞き合うことを行う。
5 「精神保健福祉法」でピア・カウンセラーは精神障害者相談員と規定されている。
前回の回答『○』今回は×
正解
正しい答えは『×』
精神保健福祉法でピア・カウンセラーに関する規定はない。
【問題】 精神保健福祉の理論と相談援助の展開
2020年07月27日
1 精神障害者のケアマネジメントにおける「ストレングス型」は、利用者の能力の向上と環境の改善に焦点を当て、利用者が設定する生活目標に向けて支援がなされる。
2 精神障害者のケアマネジメントにおける「集中型」は、「伝統型」もしくは「標準型」とも呼ばれる、最も古典的なもので、利用対象者と公的社会資源を結び付ける適正配分が主な目的である。
3 精神障害者のケアマネジメントにおける「リハビリテーション型」は、利用者と環境の潜在能力に着目してかかわり、積極的に利用者の力を引き出すかかわりを行う。
4 精神障害者のケアマネジメントにおける「仲介型」は、固定した援助者が直接及び間接の両方のサービスを提供することにより、治療的関係による効果も期待されている。
5 精神障害者のケアマネジメントにおける「総合型」は、「積極型」もしくは「包括型」とも呼ばれ、週7日間24時間体制で直接サービスを提供し、入院代替機能を果たす。
【答え合わせ】 精神保健福祉の理論と相談援助の展開
1 精神障害者のケアマネジメントにおける「ストレングス型」は、利用者の能力の向上と環境の改善に焦点を当て、利用者が設定する生活目標に向けて支援がなされる。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
利用者の能力の向上と環境の改善に焦点を当て、利用者が設定する生活目標に向けて支援がなされるのは、「リハビリテーション型」である。
2 精神障害者のケアマネジメントにおける「集中型」は、「伝統型」もしくは「標準型」とも呼ばれる、最も古典的なもので、利用対象者と公的社会資源を結び付ける適正配分が主な目的である。
前回の回答『○』今回は×
正解
正しい答えは『×』
「集中型」とは、ICM(Intensive Case Management)を指し、「総合型」に含まれる。ACTのように多職種協働を前提とせず、キーワーカーが固定され、直接および間接の両方のサービスを提供する。
3 精神障害者のケアマネジメントにおける「リハビリテーション型」は、利用者と環境の潜在能力に着目してかかわり、積極的に利用者の力を引き出すかかわりを行う。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
利用者と環境の潜在能力に着目してかかわり、積極的に利用者の力を引き出すかかわりを行うのは、「ストレングス型」である。
4 精神障害者のケアマネジメントにおける「仲介型」は、固定した援助者が直接及び間接の両方のサービスを提供することにより、治療的関係による効果も期待されている。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
「仲介型」は、利用対象者と公的社会資源を結びつける適正配分が主な目的である。わが国の介護保険のケアマネジメントは、仲介型に近い。
5 精神障害者のケアマネジメントにおける「総合型」は、「積極型」もしくは「包括型」とも呼ばれ、週7日間24時間体制で直接サービスを提供し、入院代替機能を果たす。
前回の回答『×』今回は◯
正解
正しい答えは『○』
ACTが代表的なものである。
【問題】 精神保健福祉の理論と相談援助の展開
2020年07月28日
1 家族教育プログラムにおける心理教育では、家族に対して疾病の理解から治療方法までの心理学的知識を提供することにとどめる。
2 家族に介入する目的は、「家族のゆとりや対処技能を高める」ことよりも、「家族の不適切な行動を修正する」ことが強調されている。
3 入院生活技能訓練療法は、行動療法の理論に裏付けられた一定の治療計画に基づく治療法である。
4 行動療法でいうモデリングとは、本人に対する直接的な条件付けに加えて、他者の行動を観察したことから学習する方法である。
5 ロシアの生理学者パブロフ(Pavlov,I.)が研究開発した古典的条件付けは、別名オペラント条件付けとも呼ばれる。
【答え合わせ】 精神保健福祉の理論と相談援助の展開
1 家族教育プログラムにおける心理教育では、家族に対して疾病の理解から治療方法までの心理学的知識を提供することにとどめる。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
心理教育では、心理学的知識にとどまらず、障害者本人や家族に対して病気の性質や治療法を理解してもらい、療養生活やサポートに必要な知識を提供する。
2 家族に介入する目的は、「家族のゆとりや対処技能を高める」ことよりも、「家族の不適切な行動を修正する」ことが強調されている。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
家族に介入する目的は、「家族の不適切な行動を修正する」ことよりも、「家族のゆとりや対処技能を高める」ことが強調されている。
3 入院生活技能訓練療法は、行動療法の理論に裏付けられた一定の治療計画に基づく治療法である。
あなたの回答『○』
正解
正しい答えは『○』
SST(Social Skills Training)は入院生活技能訓練療法として診療報酬化されている。入院中の患者であって精神疾患を有するものに対して、行動療法の理論に裏付けられた一定の治療計画に基づき、観察学習、ロールプレイ等の手法により、服薬習慣、再発徴候への対処技能、着衣や金銭管理等の基本生活技能、対人関係保持能力及び作業能力等の獲得をもたらすことにより、病状の改善と社会生活機能の回復を図る治療法をいう。
4 行動療法でいうモデリングとは、本人に対する直接的な条件付けに加えて、他者の行動を観察したことから学習する方法である。
あなたの回答『○』
不正解
正しい答えは『×』
モデリングとは、本人に対して直接的な条件付けを行わなくても、他者の行動やその内容、得られた結果を観察することで行動の学習ができるものである。
5 ロシアの生理学者パブロフ(Pavlov,I.)が研究開発した古典的条件付けは、別名オペラント条件付けとも呼ばれる。
前回の回答『○』今回は×
正解
正しい答えは『×』
ロシアの生理学者パブロフ(Pavlov,I.)が研究開発した古典的条件付けは、別名レスポンデント条件付けとも呼ばれる。
【問題】 精神保健福祉の理論と相談援助の展開
2020年07月29日
1 我が国の精神科病院において、レクリエーション療法を最初に用いたのは小林八郎である。
2 作業療法とは、作業を通して行動や態度、感情、思考などを自己観察することである。
3 集団精神療法におけるシェアリングとは、通常はサイコドラマの実演と展開の前に行う。
4 集団精神療法は、集団面接を通して個人の適性などを観察するものである。
5 社会生活技能訓練(SST)においては、対人関係技能の段階を受信技能、処理技能、送信技能に分けている。
【答え合わせ】 精神保健福祉の理論と相談援助の展開
1 我が国の精神科病院において、レクリエーション療法を最初に用いたのは小林八郎である。
前回の回答『○』今回は×
正解
正しい答えは『×』
我が国の精神科病院において、レクリエーション療法を最初に用いたのは呉秀三である。
2 作業療法とは、作業を通して行動や態度、感情、思考などを自己観察することである。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
自分の行動や態度、感情、思考などを自己観察するのは、認知行動療法である。
3 集団精神療法におけるシェアリングとは、通常はサイコドラマの実演と展開の前に行う。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
シェアリングは、サイコドラマを終了するときに行い、演じたドラマに対して思い出された自分の経験した感情を語るというものである。
4 集団精神療法は、集団面接を通して個人の適性などを観察するものである。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
集団精神療法は、個人の適性などを観察するものではなく、集団の相互作用を利用しながら、プログラム活動などを通して個人の福祉を改善することを目的としている。
5 社会生活技能訓練(SST)においては、対人関係技能の段階を受信技能、処理技能、送信技能に分けている。
前回の回答『×』今回は◯
正解
正しい答えは『○』
SSTは、対人関係技能の段階を、(1)他者からのメッセージを受け止める「受信技能」、(2)社会的状況のなかで情報を評価・判断し、最善の行動を選択する「処理技能」、(3)適切な言語的・非言語的行動によって自分の意思や感情を他者に伝達する「送信技能」の三つに分けている。
7/20の正答率は2/5でだいぶ低いですが、他は
7/22の正答率は4/5,7/27は全問正解、7/28は4/5,7/29は全問正解でした。