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登録販売者、医療事務、医療事務作業補助の資格を取得しました。現在は精神保健福祉士の勉強をしています。

今日(精シス)と7/20~31(展開)の誤答の復習。

先ずは今日の一問一答から。

 

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【問題】 精神障害者の生活支援システム

2020年12月14日

1    「精神病者の保護及び精神保健ケア改善のための諸原則」(国連原則)では、すべての患者は、病状が不安定な場合を除き、自らが居住する地域で治療を受け、ケアされる権利を持つ、とある。


2    国連原則では、精神病者、又は精神病者として治療を受けている特定の者は、人道的かつ人間固有の尊厳を尊重して処遇される、とある。


3    国連原則では、すべての者は、保健と社会ケアシステムの一部である、ある程度有効性があると認められる個別の状況に応じた精神保健ケアを受ける権利を持つ、とある。


4    国連原則では、投薬は、患者の最良の健康ニーズを満たすものであり、罰として、又は他者の便宜のために用いられてはならない、とある。


5    国連原則では、すべての患者は、自らの経済的背景に適した治療を受ける権利を持つ、とある。


【答え合わせ】 精神障害者の生活支援システム

1    「精神病者の保護及び精神保健ケア改善のための諸原則」(国連原則)では、すべての患者は、病状が不安定な場合を除き、自らが居住する地域で治療を受け、ケアされる権利を持つ、とある。

あなたの回答『○』

不正解

正しい答えは『×』

国連原則7-1に、「すべての患者は、できる限り自らが居住する地域で治療を受け、ケアされる権利をもつ」とある。

 

2    国連原則では、精神病者、又は精神病者として治療を受けている特定の者は、人道的かつ人間固有の尊厳を尊重して処遇される、とある。

あなたの回答『○』

不正解

正しい答えは『×』

国連原則1-2に、「精神病者又は精神病者として扱われているすべての人は、人道的かつ人間固有の尊厳を尊重して処遇される」とある。


3    国連原則では、すべての者は、保健と社会ケアシステムの一部である、ある程度有効性があると認められる個別の状況に応じた精神保健ケアを受ける権利を持つ、とある。

あなたの回答『○』

不正解

正しい答えは『×』

国連原則1-1に、「すべての人は保健と社会的ケアの体系の一部である、最良で有用な精神保健ケアを利用する権利を有する」とある。


4    国連原則では、投薬は、患者の最良の健康ニーズを満たすものであり、罰として、又は他者の便宜のために用いられてはならない、とある。

あなたの回答『○』

正解

正しい答えは『○』

国連原則10-1に示されている。


5    国連原則では、すべての患者は、自らの経済的背景に適した治療を受ける権利を持つ、とある。

あなたの回答『×』

正解

正しい答えは『×』

国連原則7-3に、「すべての患者は、自らの文化的背景に適した治療を受ける権利をもつ」とある。

 

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精神病者の保護及び精神保健ケア改善のための諸原則」(国連原則) (1991年12月採択)

http://www.kansatuhou.net/10_shiryoshu/04_02UNmental_gensoku.html

 

正答率が2/5というまずい結果に。国連原則なんて覚えられません!

さて、それでは、復習した際に誤答した問題を再度復習します。

 

【問題】 精神保健福祉の理論と相談援助の展開

2020年07月20日

1    グループワークの開始期では、メンバーに自己紹介を促し、参加理由を話してもらう。


4    グループワークの終結期では、メンバーの問題解決に役立つ社会資源の情報を提供する。


5    グループワークの作業期では、メンバー自身のグループ体験の評価、記録などをまとめる。


【答え合わせ】 精神保健福祉の理論と相談援助の展開

1    グループワークの開始期では、メンバーに自己紹介を促し、参加理由を話してもらう。

前回の回答『○』

正解

正しい答えは『○』

メンバーの凝集性を高めるため、自己紹介等は工夫を凝らしたほうがよい。


4    グループワークの終結期では、メンバーの問題解決に役立つ社会資源の情報を提供する。

あなたの回答『○』

不正解

正しい答えは『×』

「メンバーの問題解決に役立つ社会資源の情報を提供する」のはグループワークの作業期。

グループワークの終結期では、メンバー自身のグループ体験の評価、記録などをまとめる。


5    グループワークの作業期では、メンバー自身のグループ体験の評価、記録などをまとめる。

あなたの回答『×』

正解

正しい答えは『×』

グループワークの作業期では、メンバーの問題解決に役立つ社会資源の情報を提供する。

 

 

【問題】 精神保健福祉の理論と相談援助の展開

2020年07月22日

2    ピア・カウンセリングでは、具体的な情報提供よりも助言が重視される。


【答え合わせ】 精神保健福祉の理論と相談援助の展開

2    ピア・カウンセリングでは、具体的な情報提供よりも助言が重視される。

あなたの回答『○』

不正解

正しい答えは『×』

ピア・カウンセリングでは、助言よりも具体的な情報提供が重視される。

 

 

【問題】 精神保健福祉の理論と相談援助の展開

2020年07月28日

4    行動療法でいうモデリングとは、本人に対する直接的な条件付けに加えて、他者の行動を観察したことから学習する方法である。


【答え合わせ】 精神保健福祉の理論と相談援助の展開

4    行動療法でいうモデリングとは、本人に対する直接的な条件付けに加えて、他者の行動を観察したことから学習する方法である。

あなたの回答『○』

不正解

正しい答えは『×』

モデリングとは、本人に対して直接的な条件付けを行わなくても、他者の行動やその内容、得られた結果を観察することで行動の学習ができるものである。

 

 

【問題】 精神保健福祉の理論と相談援助の展開

2020年07月30日

4    1980年代、アメリカのリバーマン(Liberman,R.)は、「部分入院」の概念の下に地域への移行ステップを示した。


5    1950年代、アメリカのグリーンブラット(Greenblatt,M.)は、「ストレス-脆弱性-対処技能モデル」を示した。


【答え合わせ】 精神保健福祉の理論と相談援助の展開

4    1980年代、アメリカのリバーマン(Liberman,R.)は、「部分入院」の概念の下に地域への移行ステップを示した。

あなたの回答『○』

不正解

正しい答えは『×』

1950年代、アメリカのグリーンブラット(Greenblatt,M.)が、「部分入院」の概念の下に地域への移行ステップを示した。


5    1950年代、アメリカのグリーンブラット(Greenblatt,M.)は、「ストレス-脆弱性-対処技能モデル」を示した。

あなたの回答『○』

不正解

正しい答えは『×』

1980年代、アメリカのリバーマン(Liberman,R.)が、「ストレス-脆弱性-対処技能モデル」を示した。

 

 

【問題】 精神保健福祉の理論と相談援助の展開

2020年07月31日

1    精神科リハビリテーションの評価には、アセスメントとエバリュエーションの2つがある。


2    アセスメントは、効果の判定、欠点、将来予測及び今後の改善策を検討することである。


5    職業レディネス・テストは、160の職業名についての興味や関心の有無を解答するようになっている。


【答え合わせ】 精神保健福祉の理論と相談援助の展開

1    精神科リハビリテーションの評価には、アセスメントとエバリュエーションの2つがある。

前回の回答『×』

正解

正しい答えは『×』

精神科リハビリテーションの評価には、アセスメント、モニタリング、エバリュエーションの3つがある。


2    アセスメントは、効果の判定、欠点、将来予測及び今後の改善策を検討することである。

あなたの回答『○』

不正解

正しい答えは『×』

設問文はモニタリングの説明である。

 アセスメントとは「課題分析」のことで、利用者の現状とニーズを、総合的に理解し把握、評価する。またそのニーズを充足するための、社会資源を把握する。具体的には、利用者の「社会的機能の評価」、利用者を取り巻く環境で利用者が利用できる社会資源の実態を把握する「社会資源の評価」を行う。


5    職業レディネス・テストは、160の職業名についての興味や関心の有無を解答するようになっている。

あなたの回答『×』

正解

正しい答えは『×』

設問文はVPI職業興味検査の内容である。

 職業レディネス・テストは一時性の職業能力評価尺度で、職業に対する興味と職務遂行の自信度を39項目についてチェックするものである。

 

 

【精神科リハビリテーション

 精神科リハビリテーションの社会的リハビリテーションの展開過程は、一般のケースワークやケアマネジメントと同様、インテーク(受理面接)、アセスメント(課題分析)、プランニング、インターベンション(介入)、モニタリング(経過観察)、エヴァリュエーション(事後評価)、ターミネーション(終結)という、一定のプロセスのもとに行われる。

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◉インテーク

 インテークは受理面接のことで、相談の受付、ケースの発見による相談を開始する段階です。インテークは、信頼関係の構築、主訴の傾聴と課題の明確化、相談機関の説明、利用意思の確認と利用の契約の締結を行います。


◉スクリーニング

 相談の受け付け、ケースの発見が行われたら、ケースの複雑性、緊急性などを把握し、支援が必要であるかどうか、また、その相談機関での対応が可能であるかどうかを判断します。これをスクリーニングといいます。複数のサービスや支援を総合的、継続的に提供する必要があると認められたケースで、本人が利用を希望した場合に、援助の対象になります。


◉リファーラル

 スクリーニングによってケースワークが必要であると判断されたケースに関しては、相談者の主訴を明確に把握し、問題がその機関の機能に合致するかどうかを判断します。相談内容が、自分の所属する機関が扱っていないか適切ではない場合などは、相談内容に適合する、他の相談支援機関に紹介します。これをリファーラルといいます。


◉アセスメント

  アセスメントとは「課題分析」のことで、利用者の現状とニーズを、総合的に理解し把握、評価します。またそのニーズを充足するための、社会資源を把握します。具体的には、利用者の「社会的機能の評価」、利用者を取り巻く環境で利用者が利用できる社会資源の実態を把握する「社会資源の評価」を行います。

 このとき留意すべきことは、利用者の問題点や課題だけに目を留めるのではなく、利用者自身の意見や希望、埋もれている能力や可能性、地域の社会資源に目を留める、ストレングスの視点でアセスメントするということです。アセスメントは、支援者が一方的に行うのではなく、利用者の主体性や希望、意思を尊重する視点が非常に重要になってきます。


リハビリテーション計画策定

 リハビリテーションを進めていくためには、リハビリテーション計画を策定することが必要です。まず総合目標を設定します。総合目標の設定に際して最も留意すべきことは、本人の希望や思いを優先して設定することです。

 リハビリテーションの実施のためには、本人の動機づけが最も大きな要因になりますので、実現性の乏しいと思われるような願望であっても、最初から否定するのではなく、希望や願望を重視した総合目標を設定することが求められます。

 計画策定に際しては病状に配慮すべきですが、それだけに偏ることなく、生活の質の向上や、本人の可能性を引き出す計画となるよう、作成していきます。長期目標として本人の希望や願いを尊重したものを設定し、短期目標として実情を踏まえた実現可能な目標を設定するとよいでしょう。フォーマルな社会資源にとどまらず、インフォーマルな社会資源を活用していくことも大切です。


技能開発計画

 リハビリテーション計画には、「技能開発計画」と「資源開発計画」があります。

 アセスメントで行った社会生活機能評価に基づいて、利用者の技能開発計画を策定します。技能開発計画には、「直接的技能教育計画」と「技能プログラミング計画」があります。

 直接的技能教育計画は、新たな行動能力を習得するための体系的な教育計画で、日常生活技能、社会生活技能、問題解決技能、自己管理技能等の開発等を行う計画のことです。 技能プログラミング計画とは、すでに習得している技能を適切に使用できるようにするための計画です。


資源開発計画

 資源評価に基づいて資源開発計画を策定します。資源開発とは資源に対する介入のことで、資源の開発と資源の調整と資源の修正があります。資源の開発とは、必要な資源がない場合、その資源を作りだすことです。資源の調整とは、すでにある資源と当事者を結びつけることで、資源の修正とは、利用者のニーズに合うように資源提供者と交渉することです。資源開発計画には、障害の理解に向けた周囲への働きかけも含まれます。


◉インターベンション(介入)

 支援計画が作成されたら、計画の実施の段階に移ります。技能開発計画に基づいて利用者が日常生活や社会生活技能、問題解決技能、自己管理技能等を習得できるように支援します。

 また、資源開発計画に基づいて、資源の開発、資源の調整、資源の修正等を行います。社会資源のなかには、利用者の社会生活を支援するためのサポート体制も含まれます。そのため、利用者のサポート体制の構築、ネットワーキング、コーディネーション等を実施します。

 インターベンションでは、支援者及び支援機関が、利用者本人とチームを組み、援助者はチームの一員として、利用者を支援していきます。利用者のニーズ充足に向けて、様々な支援者や支援機関が、それぞれの役割を遂行していきます。


◉モニタリング(経過観察)

 効果の判定、欠点、将来予測及び今後の改善策を検討すること。

 支援計画に基づいた支援が適切に実施されているかどうか、状況の変化や新たなニーズが発生していないかどうかなどを検証するために、モニタリングを実施します。短期目標、長期目標に対して支援計画が有効に機能しているか、利用者の満足度、サービスの質等を確認します。


エバリュエーション(事後評価)

 エバリュエーション(事後評価)においては、支援を実施した後、相談援助過程における、クライエントのニーズがどれだけ充足されたか、また、計画における目標をどれだけ達成することができたかを客観的、総合的に精査し評価します。

 支援の全体を振り返り、目標の達成度や課題の解決などを評価しますが、その際、利用者自身の満足度、達成感、リカバリーの到達度なども含めて評価することが必要です。


◉ターミネーション(終結)とアフターケア

 支援計画の目標が達成され、支援が必要でなくなった場合、支援は終了します。終結時には、クライエントの不安等の感情に対する配慮も必要になります。アフターケアとして、新たな課題が生まれ支援が必要になった場合は、再度支援する可能性があることを利用者に伝えておくことにより、利用者に安心感を与えます。

 

 

正答率は4/10でした。うわわ!まずいです…!