過去問 4-2
胃腸鎮痛鎮痙薬及びその配合成分に関する次の記述のうちの正誤。
a パパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示す他、胃液分泌を抑える作用もある。
b オキセサゼインは、妊娠中や小児における安全性が確立されていないため、妊婦又は妊娠していると思われる女性、15歳未満の小児では、使用を避けることとされている。
c ブチルスコポラミン臭化物は、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)が生じることが知られている。
d 下痢に伴う腹痛については、胃腸鎮痛鎮痙薬を使用することが適当である。
a 誤,b 正,c 正,d 誤
a パパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示す。抗コリン成分と異なり、胃液分泌を抑える作用は見出されない。
d 下痢に伴う腹痛については、基本的に下痢への対処が優先され、胃腸鎮痛鎮痙薬の適応となる症状でない。