今日(行政)のと11/20,24(基盤、展開)の復習。
【問題】 日替わり問題(行政)
2021年01月13日
1 都道府県介護保険事業支援計画では、各年度の地域支援事業に関する見込量の確保のための方策を行う。
2 都道府県障害福祉計画では、各年度の指定障害者支援施設の必要入所定員総数を定める。
3 都道府県健康増進計画では、健康増進法改正(2014年(平成26年))により、特定健康診査等の具体的な実施方法を定めている。
4 都道府県介護保険事業支援計画と都道府県地域福祉支援計画は、一体のものとして作成されなければならない。
5 都道府県地域福祉支援計画を策定する場合には、福祉サービスの適切な利用の推進及び社会福祉を目的とする事業の健全な発達のための基盤整備に関する事項が含まれていなくてはならない。
【答え合わせ】 日替わり問題
1 都道府県介護保険事業支援計画では、各年度の地域支援事業に関する見込量の確保のための方策を行う。
あなたの回答『○』
不正解
正しい答えは『×』
各年度の地域支援事業に関する見込量の確保のための方策を定めるよう努める(任意記載事項)とされているのは、都道府県介護保険事業支援計画ではなく、市町村介護保険事業計画においてである(介護保険法第117条第3項第2号)。
2 都道府県障害福祉計画では、各年度の指定障害者支援施設の必要入所定員総数を定める。
あなたの回答『○』
正解
正しい答えは『○』
都道府県障害福祉計画では、各年度の指定障害者支援施設の必要入所定員総数を定める(障害者総合支援法第89条第2項第3号)。
3 都道府県健康増進計画では、健康増進法改正(2014年(平成26年))により、特定健康診査等の具体的な実施方法を定めている。
あなたの回答『○』
不正解
正しい答えは『×』
特定健康診査等(特定健康診査及び特定保健指導)の具体的な実施方法を定めるのは、高齢者の医療の確保に関する法律第19条に基づき医療保険の保険者が定める特定健康診査等実施計画であり、都道府県健康増進計画ではない。
4 都道府県介護保険事業支援計画と都道府県地域福祉支援計画は、一体のものとして作成されなければならない。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
都道府県介護保険事業支援計画と一体のものとして作成されなければならないのは、都道府県老人福祉計画である(介護保険法第118条第6項)。なお、都道府県介護保険事業支援計画は、都道府県地域福祉支援計画、高齢者の居住の安定確保に関する法律に規定する都道府県高齢者居住安定確保計画等と調和が保たれたものでなければならない(介護保険法第118条第10項)。また、地域における医療及び介護の総合的な確保の促進に関する法律に規定する都道府県計画や医療計画との整合性の確保が図られたものでなければならない(介護保険法第118条第9項)。
5 都道府県地域福祉支援計画を策定する場合には、福祉サービスの適切な利用の推進及び社会福祉を目的とする事業の健全な発達のための基盤整備に関する事項が含まれていなくてはならない。
あなたの回答『○』
正解
正しい答えは『○』
設問のとおり。都道府県は、市町村地域福祉計画の達成に資するために、各市町村を通ずる広域的な見地から、市町村の地域福祉の支援に関する事項を一体的に定める都道府県地域福祉支援計画を策定するよう努めるものとする(社会福祉法第108条第1項)。
正答率は3/5でした。
【問題】 精神保健福祉相談援助の基盤
2020年11月20日
1 マルチディシプリナリ・モデルは、各専門職のチーム内での役割が固定的で、相互作用性も小さいところに特徴がある。
2 インターディシプリナリ・モデルは、役割固定性がいっそう低く、各専門職の役割代替が容認され、意図的に役割解放が行われる。
3 ACTにおけるチーム形態は、トランスディシプリナリ・モデルといえる。
4 地域活動支援センターIII型は、小規模作業所としての実績を10年以上有していることが要件である。
5 特別障害給付金は、国民年金制度の加入時期により障害基礎年金等を受給できない障害者への救済措置として創設された。
【答え合わせ】 精神保健福祉相談援助の基盤
1 マルチディシプリナリ・モデルは、各専門職のチーム内での役割が固定的で、相互作用性も小さいところに特徴がある。
あなたの回答『×』今回は◯
正解
正しい答えは『○』
このモデルでは、チームを構成する専門職の間に階層関係がある。
2 インターディシプリナリ・モデルは、役割固定性がいっそう低く、各専門職の役割代替が容認され、意図的に役割解放が行われる。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
トランスディシプリナリ・モデルが、役割固定性がいっそう低く、各専門職の役割代替が容認され、意図的に役割解放が行われる。
3 ACTにおけるチーム形態は、トランスディシプリナリ・モデルといえる。
あなたの回答『○』
正解
正しい答えは『○』
トランスディシプリナリ・モデルの代表的な形態として、ACTがあげられる。
4 地域活動支援センターIII型は、小規模作業所としての実績を10年以上有していることが要件である。
前回の回答『○』今回は×
正解
正しい答えは『×』
5年以上の実績を有していることが要件である。
5 特別障害給付金は、国民年金制度の加入時期により障害基礎年金等を受給できない障害者への救済措置として創設された。
前回の回答『×』今回は◯
正解
正しい答えは『○』
平成17年度に創設された。
【多職種連携の形態】
◉マルチディシプリナリーチーム (権威モデル)・・・
高度な専門性を駆使。階層性がある。役割の開放性はなく独立実践が基本。救急医療等の緊急性のある医療が対象。
チームのメンバーは互いに協力するが、 本質的には別々に働く異なる分野の専門職で構成される集団。各専門職は個別の治療やケアを行い,、それぞれの目標も各専門職が個別に決定する。そのためそれぞれの実践は階層性を持ち、相互作用は小さくなり、役割も解放されない。
◉インターディシプリナリーチーム (コンセンサスモデル)・・・
専門職相互の意思決定、役割の開放性が一部あり階層性はない。専門職が協働。地域ケアにおけるアプローチ方法。
メンバー間に階層性はなく、 相互作用が高いチーム。それぞれの役割はある程度は固定されているが、専門職相互の話し合いによる意思決定が行われ、専門職種の役割の開放性が一部にみられる。精神科デイケア等。こういうチームでは、 それぞれの方向性を一致させるためケースカンファレンス等が重要になる。緊急性のない慢性の疾患を抱えるクライエント等が対象。
◉トランスディシプリナリーチーム (マトリックスモデル) ・・・
相互作用性が大きく、役割の代替可能性が高い。階層性は無い。ACT(※)等に代表される。
メンバー間に階層性はなく、役割が解放され、他の専門職の知識技術を相互吸収し、総合作用が高いチーム。意思決定過程においては、専門職の知識や技術の寄与、相互依存性と平等性が高いモデル。それぞれのメンバーが高いレベルでフォローしあうことができる。
※ ACT(Assertive Community Treatment:包括的地域生活支援)は、重い精神障害をもった人であっても、地域社会の中で自分らしい生活を実現・維持できるよう包括的な訪問型支援を提供するケアマネジメントモデルのひとつ。
◎看護師・精神保健福祉士・作業療法士・精神科医からなる多職種チームアプローチ
◎利用者の生活の場へ赴くアウトリーチ(訪問)が支援活動の中心
◎365日24時間のサービスを実施
◎スタッフ1人に対し担当する利用者は10人以下
【障害者総合支援法における施設】
旧法(障害者自立支援法)による精神障害者社会復帰施設においては、地域生活支援センターが地域活動支援センターI型へ、他の施設はその多くが訓練等給付で規定される施設へと移行した。
地域活動支援センターでは、障害者が地域社会の中で交流を持ちながら生活していくための日中の活動(創作的活動や生産活動の機会)をサポートするサービスが提供されている。
設置は都道府県への届出制。
◉地域活動支援センターⅠ型:
医療・福祉及び地域の社会基盤との連携強化のための調整やボランティア育成、障害に対する理解を図るための普及啓発などの事業が実施される他、相談支援事業も合わせて実施される。
精神保健福祉士や社会福祉士などの専門職の配置が必要。1日あたりの実利用人員は20人以上。
◉地域活動支援センターⅡ型:
雇用・就労が困難な在宅障害者に対し、機能訓練、社会適応訓練、介護方法の指導、レクリエーション、入浴や食事等のサービスが実施される。
1日あたりの実利用人員は15人以上。専門職の配置は必須ではない。
◉地域活動支援センターⅢ型:
旧小規模作業所。
地域の障害者のための援護対策として地域の障害者団体等によって、適所での援護事業(小規模作業所)の実績を概ね5年以上有し、安定的な運営が図られている事が必要。
活動内容は作業や交流の場など、施設による。
1日あたりの実利用人員は10人以上。専門職の配置は必須ではない。
【問題】 精神保健福祉の理論と相談援助の展開
2020年11月24日
1 精神科リハビリテーションの評価には、アセスメントとエバリュエーションの2つがある。
2 アセスメントは、効果の判定、欠点、将来予測及び今後の改善策を検討することである。
3 GAF(Global Assessment of Functioning)は、精神症状を含めた社会生活の全体機能を評価する。
4 職業能力評価尺度のフェイススケールは、面接による自己報告でチェックする
5 職業レディネス・テストは、160の職業名についての興味や関心の有無を解答するようになっている。
【答え合わせ】 精神保健福祉の理論と相談援助の展開
1 精神科リハビリテーションの評価には、アセスメントとエバリュエーションの2つがある。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
精神科リハビリテーションの評価には、アセスメント(事前評価、課題分析)、モニタリング(経過観察)、エバリュエーション(事後評価)の3つがある。
2 アセスメントは、効果の判定、欠点、将来予測及び今後の改善策を検討することである。
あなたの回答『○』今回は×
正解
正しい答えは『×』
設問文はモニタリングの説明である。
アセスメントとは「課題分析」のことで、利用者の現状とニーズを、総合的に理解し把握、評価する。またそのニーズを充足するための、社会資源を把握する。具体的には、利用者の「社会的機能の評価」、利用者を取り巻く環境で利用者が利用できる社会資源の実態を把握する「社会資源の評価」を行う。
3 GAF(Global Assessment of Functioning)は、精神症状を含めた社会生活の全体機能を評価する。
あなたの回答『○』
正解
正しい答えは『○』
GAFは、心理的、社会的、職業的機能を考慮するもので、身体的(または環境的)制約による機能の障害を含めない。
4 職業能力評価尺度のフェイススケールは、面接による自己報告でチェックする。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
フェイススケールは、顔つきで示した気分についての非常に簡潔な絵のスケールであり、疼痛の程度を評価するスケールなどがある。職業能力評価尺度として適切なスケールとはいえない。
5 職業レディネス・テストは、160の職業名についての興味や関心の有無を解答するようになっている。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
設問文はVPI職業興味検査の内容である。
職業レディネス・テストは一時性の職業能力評価尺度で、職業に対する興味と職務遂行の自信度を39項目についてチェックするものである。
【精神科リハビリテーション】
精神科リハビリテーションの社会的リハビリテーションの展開過程は、一般のケースワークやケアマネジメントと同様、インテーク(受理面接)、アセスメント(課題分析)、プランニング、インターベンション(介入)、モニタリング(経過観察)、エヴァリュエーション(事後評価)、ターミネーション(終結)という、一定のプロセスのもとに行われる。
◉アセスメント(課題分析)
利用者の現状とニーズを、総合的に理解し把握、評価する。またそのニーズを充足するための、社会資源を把握する。具体的には、利用者の「社会的機能の評価」、利用者を取り巻く環境で利用者が利用できる社会資源の実態を把握する「社会資源の評価」を行う。
◉モニタリング(経過観察)
効果の判定、欠点、将来予測及び今後の改善策を検討すること。
支援計画に基づいた支援が適切に実施されているかどうか、状況の変化や新たなニーズが発生していないかどうかなどを検証するために、モニタリングを実施します。短期目標、長期目標に対して支援計画が有効に機能しているか、利用者の満足度、サービスの質等を確認します。
◉エバリュエーション(事後評価)
エバリュエーション(事後評価)においては、支援を実施した後、相談援助過程における、クライエントのニーズがどれだけ充足されたか、また、計画における目標をどれだけ達成することができたかを客観的、総合的に精査し評価します。
支援の全体を振り返り、目標の達成度や課題の解決などを評価しますが、その際、利用者自身の満足度、達成感、リカバリーの到達度なども含めて評価することが必要です。
【リハビリテーションの評価尺度】
復習は両日とも全問正解できました。