今日(心理)のと(人体、心理、③回目)の◯×、2択
先ずは今日の一問一答から。
【問題】 日替わり問題(心理)
2021年01月07日
1 自分の欲しかったものが手に入らず悔しかった。それで、あんなものは大した価値がないと思い気持ちを落ち着けた。これを合理化という。
2 「あなたはご長男ですか?」は、開かれた質問である。
3 「あなたは、結婚についてどのように感じておられますか?」は、開かれた質問である。
4 ある友人との人間関係が悪化して悩んでいたが、機会をとらえ、仲直りし、悩みが解消した。これは問題焦点型コーピングである。
5 試験前に緊張したが、深呼吸をして、試験が終わった後の楽しい旅行のことを思い浮かべたら落ち着いてきた。これは問題焦点型コーピングである。
【答え合わせ】 日替わり問題
1 自分の欲しかったものが手に入らず悔しかった。それで、あんなものは大した価値がないと思い気持ちを落ち着けた。これを合理化という。
あなたの回答『○』
正解
正しい答えは『○』
合理化とは、自分の態度や行動、感情に対して認めがたい何らかの理由があるのを隠して、社会的に望ましい理由を当てはめて正当化することである。
2 「あなたはご長男ですか?」は、開かれた質問である。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
アイビイ(Ivey,A.)のマイクロカウンセリングの基本的かかわり技法において「はい」と答えられる閉ざされた質問である。閉ざされた質問とは、「はい」「いいえ」ないし明確な1つの答えがある質問のことである。
3 「あなたは、結婚についてどのように感じておられますか?」は、開かれた質問である。
あなたの回答『○』
正解
正しい答えは『○』
設問のとおり。開かれた質問とは、答えが1つに定まらない自由な応答のできる質問のことである。
4 ある友人との人間関係が悪化して悩んでいたが、機会をとらえ、仲直りし、悩みが解消した。これは問題焦点型コーピングである。
あなたの回答『○』
正解
正しい答えは『○』
「仲直り」というコーピングは、人間関係の悪化という問題に直接的に向き合い、消去ないし低減を図っているため、問題焦点型コーピングである。
5 試験前に緊張したが、深呼吸をして、試験が終わった後の楽しい旅行のことを思い浮かべたら落ち着いてきた。これは問題焦点型コーピングである。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
試験そのものに向き合わず、「試験が終わった後の楽しい旅行を思い浮かべる」というコーピングは情動焦点型コーピングである。
全問正解できました。
《人体の構造と機能及び疾病》◯×
③回目
膵臓のランゲルハンス島にあるα細胞は、インスリンを分泌する。
糖尿病の診断には、尿糖の所見が必要である。
現在、糖尿病性腎症は透析導入に至る原疾患の第1位である。
国際生活機能分別(ICF)では、対象は、障害のある人に限られる。
乳幼児期にみられる標準的な発達の特徴として、2歳前後では、「アーアー」などの意味のない発声を始める。
【正解 (3回目)】
膵臓のランゲルハンス島にあるα細胞は、インスリンを分泌する。
×
ランゲルハンス島にあるα細胞はグルカゴンを分泌する。インスリンを分泌する細胞はβ細胞である。
糖尿病の診断には、尿糖の所見が必要である。
×
尿糖は、糖尿病の重要な検査所見の1つであるが、診断に必須ではない。
現在、糖尿病性腎症は透析導入に至る原疾患の第1位である。
◯
設問のとおり。糖尿病性腎症すなわち糖尿病が原因である腎障害は、透析導入に至る原因の約45%を占め、第1位で推移している。
国際生活機能分別(ICF)では、対象は、障害のある人に限られる。
×
障害のある人だけでなく、すべての人を対象としている。ICFは、従来のICIDHが身体機能の障害による生活権能の障害(社会的不利)を分類するという考え方が中心であったのに対し、全体的な健康状態を把握する。
乳幼児期にみられる標準的な発達の特徴として、2歳前後では、「アーアー」などの意味のない発声を始める。
×
喃語の出現は、遅くとも4か月までである。10か月頃には母親が話す言葉を模倣したり、声を出しながら指を指したりするようになり、言葉が意味をもつこと、言葉によって体験を共有していることを理解できるようになる。
これも全問正解できました。
《心理学理論と心理的支援》2択
③回目
遺伝と環境に関する学説として、環境優位説では、(①出生前/②出生後)の環境や経験を重視する。
投影法の一つである(①ロールシャッハテスト/②TAT(主題統覚検査))は、インクの染みが何に見えるかを問う方法である。
自分の存在意義や自分の生き方などについて、戸惑いながらも試行錯誤を重ねた結果、自ら答えを見出すことができ、その答えに基づいている状態を(①アイデンティティ達成/②早期完了アイデンティティ)という。
ホーソン効果とは、(①集団の生産効率は物理的環境条件ではなく、社会的欲求に影響を受けるという理論である。/②集団作業において、物理的環境条件が悪化すると生産効率が低下することをいう。)
「労働者の心の健康の保持増進のための指針」(平成18年3月31日)には「4つのケア」が(①一時的に/②継続的かつ計画的に)行われることが重要であると記されている。
精神分析療法では、(①意識的な自我の活動に焦点を当てる療法である/②無意識にはたらきかける療法である)。
思春期の発現は性的成熟によって特徴づけられるもので、その発達の速度における個人差は(①大きい/②小さい)と考えられる。
(①漸進的筋弛緩法/②自律訓練法)は、筋肉を漸進的に弛緩させる技法である。
5歳の男の子が、弟が生まれ母親が弟に付きっきりになったとき、とっくにやめていた指しゃぶりをまた始めたのは、(①昇華/②退行)と考えられる。
父親に対する憎しみの感情を抑えた高校生の男子が、ときに父親に対して極端な気遣いや過剰な配慮を示すことがあるのは、(①反動形成/②合理化)と考えられる。
【正解 (3回目)】
遺伝と環境に関する学説として、環境優位説では、(①出生前/②出生後)の環境や経験を重視する。
②
環境優位説は学習優位説や経験説とも呼ばれ、出生後の環境や学習・経験を重視する。
投影法の一つである(①ロールシャッハテスト/②TAT(主題統覚検査))は、インクの染みが何に見えるかを問う方法である。
①
ロールシャッハテストは視覚・運動ゲシュタルト機能を重視しない。インクのシミが何に見えるかを問う投影法であり、シミのとらえ方などから人格や精神病理の傾向を知る。
自分の存在意義や自分の生き方などについて、戸惑いながらも試行錯誤を重ねた結果、自ら答えを見出すことができ、その答えに基づいている状態を(①アイデンティティ達成/②早期完了アイデンティティ)という。
①
設問のような状態をアイデンティティ達成という(アイデンティティの確立と同義)。また、自分の向かうべき方向や自分の生き方について、他者から与えられた目標や決断を、そのまま自分のものとして受け入れる状態を早期完了アイデンティティという。
ホーソン効果とは、(①集団の生産効率は物理的環境条件ではなく、社会的欲求に影響を受けるという理論である。/②集団作業において、物理的環境条件が悪化すると生産効率が低下することをいう。)
①
ホーソン効果とは、集団の生産効率は物理的環境条件ではなく、社会的欲求に影響を受けるという理論である。アメリカのホーソン工場での実験で、照明や休憩時間などの条件は作業効率の向上には影響せず、従業員の「評価されている」「見られている」といった心理状態が影響を及ぼすことが明らかになった。
「労働者の心の健康の保持増進のための指針」(平成18年3月31日)には「4つのケア」が(①一時的に/②継続的かつ計画的に)行われることが重要であると記されている。
②
「労働者の心の健康の保持増進のための指針」(平成18年3月31日)に「4つのケア」が継続的かつ計画的に行われることが重要であると記されている。職場のメンタルヘルスにおいては、セルフケア、ラインによるケア、事業場内産業保健スタッフ等によるケア、事業場外資源によるケアを行うことが重要とされる。
精神分析療法では、(①意識的な自我の活動に焦点を当てる療法である/②無意識にはたらきかける療法である)。
②
精神分析療法は、フロイト(Freud,S.)によって提唱された、意識的な自我の活動ではなく無意識にはたらきかける療法である。悩みや問題は無意識から発生すると考え、夢や催眠、精神分析などを通して意識化し治療につなげる。
思春期の発現は性的成熟によって特徴づけられるもので、その発達の速度における個人差は(①大きい/②小さい)と考えられる。
①
思春期にみられる初潮や精通などの性的成熟の発達の速度は、個人差が大きい。性的成熟は、ホルモン分泌などの内的な要因に規定されるといえるが、日々の食生活や生活環境によっても速度に差が生じる。
(①漸進的筋弛緩法/②自律訓練法)は、筋肉を漸進的に弛緩させる技法である。
①
漸進的筋弛緩法では、身体の各部位の筋肉を意図的に緊張させた後、一気に脱力することを繰り返し、筋肉が弛緩する感覚を得てリラクゼーションを図る方法である。
5歳の男の子が、弟が生まれ母親が弟に付きっきりになったとき、とっくにやめていた指しゃぶりをまた始めたのは、(①昇華/②退行)と考えられる。
②
設問は退行である。「赤ちゃん返り」等と呼ばれ、不安等が生じている今よりも以前ないし未発達の状態へ戻ることである。昇華とは、激しい衝動等を社会に適した行動に変化させることであり、性的衝動が強くなった青年によくみられる行動である。
父親に対する憎しみの感情を抑えた高校生の男子が、ときに父親に対して極端な気遣いや過剰な配慮を示すことがあるのは、(①反動形成/②合理化)と考えられる。
①
反動形成とは、自分の感情や欲求とは正反対のことを意識し、行動することである。例えば、児童が、好意をもっている異性に対して、意地悪をしたり、無視をするということはよくみられる行動である。
4問目を間違えて、正答率は9/10でした。