(精疾、②回目)の◯×
《精神疾患とその治療》◯×
②回目
TATは、認知症のスクリーニング検査の一種である。
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)の副作用として賦活症候群が生じる。
統合失調症に対する抗精神病薬について、高齢者に対しては、若年者より投与量を増やす。
パーキンソン病では、ミオクローヌスの出現とともに急速に認知症が進行する。
SCTは、性格(パーソナリティ)検査の一種である。
ブロイラーは、早期性痴呆をスキゾフレ二ア(統合失調症)と改名した人物である。
自殺者数でみると自殺の原因・動機としては経済・生活問題が最も多い。
神経性無食欲症は、消化器疾患による食思不振から移行しやすい。
患者との初回面接の際は、情報を得ることよりも患者との信頼関係を築くことを重視する。
てんかんの発症率は、1,000人に1人の割合である。
【正解 (2回目)】
TATは、認知症のスクリーニング検査の一種である。
×
TATは、投影法の[絵画統覚]検査である。
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)の副作用として賦活症候群が生じる。
○
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)の副作用として、[賦活症候群]を呈し、不眠・不安・焦燥・衝動性・めまい・ふらつき・性欲低下等が認められる。
統合失調症に対する抗精神病薬について、高齢者に対しては、若年者より投与量を増やす。
×
抗精神病薬は高齢者には体力的な課題と薬の副作用も出やすいため、投与量は[控える]とよい。
パーキンソン病では、ミオクローヌスの出現とともに急速に認知症が進行する。
×
ミオクローヌスが出現する疾患は、[てんかん]、[アルツハイマー型認知症]、[クロイツフェルト・ヤコブ病]等である。
ミオクローヌスは、自分の意志とは無関係な運動(筋肉が不随意にビクッとふるえる動きなど)を起こす不随意運動の一つ。
SCTは、性格(パーソナリティ)検査の一種である。
○
SCTは、投影法の[性格]検査である。
ブロイラーは、早期性痴呆をスキゾフレ二ア(統合失調症)と改名した人物である。
○
ブロイラーはスイスの精神科医。統合失調症の[基本症状](連合弛緩、自閉性、感情障害、両価性)を提唱した。
自殺者数でみると自殺の原因・動機としては経済・生活問題が最も多い。
×
自殺の動機で最も多いのは[健康問題]である。次いで経済・生活問題である。
神経性無食欲症は、消化器疾患による食思不振から移行しやすい。
×
神経性無食欲症は、家族内要因と個人要因が複雑に関与して発病すると考えられ、[神経性大食症(過食症)]と相互に移行することがある。
患者との初回面接の際は、情報を得ることよりも患者との信頼関係を築くことを重視する。
○
初回面接は関係作りが重要なため、安心して今後の相談ができるような[共感的態度]で傾聴し信頼関係を築くとよい
てんかんの発症率は、1,000人に1人の割合である。
×
てんかんの発症率は、[100]人に1人の割合である。
【薬物療法の種類】
薬物療法における薬物の種類を大きく分類すると、「抗精神病薬」と「気分安定薬」「抗うつ薬」「抗不安薬」に分類することができる。
◉抗うつ薬
うつ病は、脳内の神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンなどが不足してしまうために起こると考えられており、その脳内神経伝達物質の作用を強めるような働きをするのが抗うつ薬です。
◎三環系抗うつ薬
三環系抗うつ薬の代表的なものに、イミプラミンがあります。三環系抗うつ薬は、モノアミンの再取り込みを阻害することによって、セロトニンやノルアドレナリン等のモノアミンが減少することを抑える働きをします。
このとき、アセチルコリンも阻害してしまう、抗コリン作用があるため、副作用として、口渇や排尿困難、眼圧上昇などが起こりますので、緑内症患者には禁忌とされています。
抗うつ薬としての、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)は、セロトニンの再取り込み阻害作用だけを持ち、アセチルコリン等は阻害しません。このことによって結果的にセロトニン濃度がある程度高く維持されるので、従来の抗うつ薬でみられた抗コリン作用はほとんどみられません。
投薬の効果は、服用後2週間から3週間を要しますので、効果がみられないからといって勝手に薬の服用をやめたり、症状の強いときだけ頓服のように使用するというような服用方法は、避けなければなりません。
副作用としては、服用初期の吐き気や嘔吐、食欲不振等の消化器症状や、眠気、服用による体重増加や便秘などがあります。眠気に対しては、運転や危険な作業等に注意し、就寝前に服用することが勧められています。
なので、空腹時に服用することをすすめるのは、適切ではありません。
また、服用後初期に、不安、焦燥、パニック発作、不眠、易刺激性、衝動性、躁状態、めまい、ふらつき、性欲低下等の副作用がまれにみられます。これらの、中枢神経を刺激することによる症状を総称して「賦活症候群」、あるいは「初期刺激症状」といいます。
この薬をうつ病患者に処方するときは、いらいらする、攻撃性が増すなどの出現に注意を促し、自殺関連の危険を回避できるようにしておくことが必要です。
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)は、急に服用を中止すると、薬の血中濃度が下がり離脱症状が出現します。断薬時の離脱症状として、めまい、嘔吐、頭痛、知覚異常、不眠、不安、焦燥等などがありますので、薬の服用を中止するときは医師の指示により徐々に減らしていくことが必要です。
【投影法の人格検査】
2,5,6,7問目を間違えて正答率は6/10となってしまいました。