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今日(精シス)の一問一答と(心理)の2択

先ずは今日の一問一答から。

 

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【問題】 精神障害者の生活支援システム

2020年12月24日

1    ICFでは、「活動」「参加」を用いることで肯定的側面を強調した。


2    ICFでいう、「機能障害」には身体構造上の問題は含まない。


3    ICFでは、「活動」は「参加」に影響するが逆方向の影響はない。


4    ICFは、人の健康のすべての側面と、安寧のうち健康に関連する構成要素のいくつかを扱うものである。


5    ICFでいう「活動」は、生活・人生場面へのかかわりのことである。

 

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【答え合わせ】 精神障害者の生活支援システム

1    ICFでは、「活動」「参加」を用いることで肯定的側面を強調した。

あなたの回答『○』

正解

正しい答えは『○』 

ICIDHはマイナス面を強調した障害の分類であったのに対し、ICFはプラス面を強調している。


2    ICFでいう、「機能障害」には身体構造上の問題は含まない。

あなたの回答『×』

正解

正しい答えは『×』 

手足の動きや感覚器、精神の働きなどに問題が生じれば「機能障害」となる。


3    ICFでは、「活動」は「参加」に影響するが逆方向の影響はない。

あなたの回答『×』

正解

正しい答えは『×』 

ICFでは「心身機能・構造」「活動」「参加」が相互に影響しあう「相互作用モデル」として表される。


4    ICFは、人の健康のすべての側面と、安寧のうち健康に関連する構成要素のいくつかを扱うものである。

あなたの回答『○』

正解

正しい答えは『○』 

ICFは障害のある人だけに関するものではなく、全ての人に関する分類である。


5    ICFでいう「活動」は、生活・人生場面へのかかわりのことである。

あなたの回答『×』

正解

正しい答えは『×』 

ICFでいう「活動」は、課題や行為の個人による遂行のことである。ICFでいう「参加」が、生活・人生場面へのかかわりのことを指す。

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全問正解でした。

4問目はいまいちよくわかりませんが、全体的に基本問題でした。

さて、それでは今日は(心理)の2択問題を解こうと思います。

 

《心理学理論と心理的支援》

①回目


プラナリアという原始的生物に、光を当てた後に電気ショックを与えていた。すると光を当てるだけで収縮するようになった。これは(①レスポンデント条件づけ/②オペラント条件づけ)である。

(二択問題)①/②


同時にいくつもの仕事を引き受けて、次々にやってくる締切りに追われるのは、フリードマン(Friedman,M.)とローゼンマン(Rosenman,R.H.)によって提唱された(①タイプA/②タイプB)行動パターンである。


(①フェミニストカウンセリング/②犯罪被害者支援)においては、性を意識した意識覚醒訓練と自己主張訓練などの集団療法を行うことが重要とされる。


(①特性論/②類型論)では、体格や価値に基づく生活様式などの違いでカテゴリー化し、特性をとらえる。


(①聴覚的記憶/②作動記憶)とは、状況変化の文脈を過去数分間にわたって貯蔵することによって、事象の知覚、談話の理解、推理や算数の課題などの活動や課題の遂行を可能にする記憶をいう。


社会的促進は、未学習で複雑な課題については、動因水準が高まるほど(①生じる。/②生じない。)


(①精神分析療法/②行動療法)では、恐怖症のような不適応行動を誤って学習された行動と考え、それを修正するための再学習を行うことが重要である。


渦巻き模様を右方向に回転すると模様全体が拡大するように見えるが、しばらく観察した後で渦巻きの回転を止めると、今までとは逆の方向への回転が見られるのは、(①近くの恒常性/②錯視)によるものである。


(①森田療法/②行動療法)では、主に学習の結果、身についた特定の好ましくない症状や行動を明確化し、新たな行動を学習したり修正を行う。


東大式エゴグラム(TEG)は、(①三つの自我状態/②五つの自我状態)で構成され、自我状態のエネルギーの強弱で性格分析を行う。


【正解 (1回目)】

プラナリアという原始的生物に、光を当てた後に電気ショックを与えていた。すると光を当てるだけで収縮するようになった。これは(①レスポンデント条件づけ/②オペラント条件づけ)である。

設問のとおり。この結果は、プラナリアが明かりがつくと電気ショックが起こるということを後天的に学習したことを示している。よって収縮する行動はレスポンデント(古典的)条件づけによるものである。

 

同時にいくつもの仕事を引き受けて、次々にやってくる締切りに追われるのは、フリードマン(Friedman,M.)とローゼンマン(Rosenman,R.H.)によって提唱された(①タイプA/②タイプB)行動パターンである。

タイプAの「A」とは、Ambition(野心)とAggressiveness(攻撃性)を表しており、負けず嫌いで、同時に多くの仕事を抱えつつ、最後まで仕事をやり遂げようとする意欲が旺盛な一方、せっかちでいつも時間に追われるような行動をとる。


(①フェミニストカウンセリング/②犯罪被害者支援)においては、性を意識した意識覚醒訓練と自己主張訓練などの集団療法を行うことが重要とされる。

女性の社会や家庭に対する不適応に対して用いられる技法はフェミニスト・カウンセリングである。


(①特性論/②類型論)では、体格や価値に基づく生活様式などの違いでカテゴリー化し、特性をとらえる。

設問は類型論に関する記述である。類型論は体格と気質、価値観に基づいた生活様式とパーソナリティとの関係を見出した理論である。

 特性論とは、性格の違いは質の差ではなく、性格を構成している特性の量的な差によるものと考える方法。オールポートが辞書を用い人格特性を14に整理したものや、キャッテルが因子分析を用い16に整理したものや、ビッグファイブ(5因子説)がある。


(①聴覚的記憶/②作動記憶)とは、状況変化の文脈を過去数分間にわたって貯蔵することによって、事象の知覚、談話の理解、推理や算数の課題などの活動や課題の遂行を可能にする記憶をいう。

例えば、繰り上がりのある暗算では、数字を覚えておくと同時に計算という情報処理をする必要がある。このような、作業に合わせて行われる記憶を作動記憶(working memory)という。


社会的促進は、未学習で複雑な課題については、動因水準が高まるほど(①生じる。/②生じない。)

未学習で複雑な課題では、動因水準が高まるほど行動は抑制され、社会的促進は生じない(社会的抑制)。動因水準とは人の内的な欲求の強さをいう。

 社会的促進は、単純課題や機械的作業の場合、1人より集団の方が向上すること。


(①精神分析療法/②行動療法)では、恐怖症のような不適応行動を誤って学習された行動と考え、それを修正するための再学習を行うことが重要である。

行動療法では、クライエントの学習に注目する。条件づけや学習を応用し、不安や恐怖等といった心理面には介入をせず、実際に目に見える行動に介入をする。


渦巻き模様を右方向に回転すると模様全体が拡大するように見えるが、しばらく観察した後で渦巻きの回転を止めると、今までとは逆の方向への回転が見られるのは、(①近くの恒常性/②錯視)によるものである。        

一定方向に動いているものをしばらく見つめた後、静止したものを見ると、静止する前とは逆の方向に動いて見える現象のことを運動残効といい、錯視の一つである。

 (「近くの恒常性」は「知覚の恒常性」でしょうか?「大きさの恒常性」というのは、物体までの距離変化に関わらず大きさが一定に見える知覚現象の事ですが。)


(①森田療法/②行動療法)では、主に学習の結果、身についた特定の好ましくない症状や行動を明確化し、新たな行動を学習したり修正を行う。

設問の記述は、森田療法でなく、行動療法についての記述である。


東大式エゴグラム(TEG)は、(①三つの自我状態/②五つの自我状態)で構成され、自我状態のエネルギーの強弱で性格分析を行う。

東大式エゴグラムでは設問の三つの自我状態の把握をしない。バーン(Berne.E.)の提唱した交流分析理論に基づく質問紙検査で、人の心を五つの自我状態のエネルギーの強弱でとらえる。

 

 

4,8問目が不正解で正答率は8/10でした。