10/30(権利)、11/2,4~6(精疾)の復習。
今日は週末なので一問一答の復習をします。
【問題】 権利擁護と成年後見制度
2020年10月30日
1 任意後見契約は、任意後見契約の締結によって直ちに効力が生じるわけではない。
2 任意後見契約の締結は、法務局において行う必要がある。
3 任意後見契約の解除は、任意後見監督人の選任後も、公証人の認証を受けた書面によってできる。
4 任意後見人と本人との利益が相反する場合は、特別代理人を選任する必要がある。
5 任意後見人の配偶者であることは、任意後見監督人の欠格事由に該当する。
【答え合わせ】 権利擁護と成年後見制度
1 任意後見契約は、任意後見契約の締結によって直ちに効力が生じるわけではない。
あなたの回答『○』
正解
正しい答えは『○』
任意後見契約の効力を発生させるためには、任意後見契約を締結するだけでなく、その後に任意後見監督人の選任を家庭裁判所が行う必要がある。
2 任意後見契約の締結は、法務局において行う必要がある。
前回の回答『×』今回は◯
不正解
正しい答えは『×』
任意後見契約の締結は、公正証書により締結することが必要であり、その締結は法務局ではなく、公証人役場にて行うこととなる。
3 任意後見契約の解除は、任意後見監督人の選任後も、公証人の認証を受けた書面によってできる。
前回の回答『○』今回は×
正解
正しい答えは『×』
任意後見監督人が選任された後においては、本人や任意後見人は、正当な事由がある場合に限り、家庭裁判所の許可を得て、任意後見契約を解除することができる。なお、任意後見監督人の選任前であれば、本人や任意後見受任者は公証人の認証を受けた書面によりいつでも任意後見契約を解除することができる。
4 任意後見人と本人との利益が相反する場合は、特別代理人を選任する必要がある。
あなたの回答『○』
不正解
正しい答えは『×』
任意後見契約は、その効力が発効される要件として必ず任意後見監督人が選任されることとなっているので、任意後見人と本人との利益が相反する行為について、任意後見監督人が本人を代表する役割を果たすことになる。そのため、特別代理人を選任する必要はない。
【特別代理人】
後見人が、被後見人との間でお互いの利益が相反する行為をするには、監督人が居ない場合、被後見人のために特別代理人を選任することを家庭裁判所に申し立てなければならない。
同様に、被保佐人と保佐人との間で利益が相反する場合は臨時保佐人、補助人の場合は臨時補助人の選任を申し立てる。
また、監督人が選任されている場合は、利益相反行為を行う際には監督人が被後見人等を代理することになるため、特別代理人等の選任申立てをする必要はない。
任意後見契約は、その効力が発効される要件として必ず任意後見監督人が選任される。そのため、特別代理人を選任する必要はない。
5 任意後見人の配偶者であることは、任意後見監督人の欠格事由に該当する。
前回の回答『×』今回は◯
正解
正しい答えは『○』
任意後見契約に関する法律第5条において、「任意後見受任者又は任意後見人の配偶者、直系血族及び兄弟姉妹は、任意後見監督人となることができない」とされている。
【問題】 精神疾患とその治療
2020年11月02日
1 統合失調症は外因性精神障害であり、器質性精神障害は内因性精神障害である。
2 うつ病性障害は、女性に多い。
3 外傷後ストレス障害(PTSD)は外傷体験後、成人になって生じる。
4 気分障害の病態解明にSPECTの研究が進められている。
5 森田療法は作業体験を通して心的態度の改善を図り、統合失調症に多く用いられる精神療法である。
【答え合わせ】 精神疾患とその治療
1 統合失調症は外因性精神障害であり、器質性精神障害は内因性精神障害である。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
統合失調症は内因性精神障害であり、器質性精神障害は外因性精神障害である。
2 うつ病性障害は、女性に多い。
あなたの回答『○』
正解
正しい答えは『○』
女性は男性の約2倍である。
3 外傷後ストレス障害(PTSD)は外傷体験後、成人になって生じる。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
年齢に関係なく、外傷体験によって起こる。
4 気分障害の病態解明にSPECTの研究が進められている。
前回の回答『×』今回は◯
正解
正しい答えは『○』
SPECT(脳血流シンチグラム)のほか、MRI,PETなど画像診断を用いた研究が盛んに進められている。
5 森田療法は作業体験を通して心的態度の改善を図り、統合失調症に多く用いられる精神療法である。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
【問題】 精神疾患とその治療
2020年11月04日
1 パニック障害の症状として、計算癖がある。
2 統合失調症では、うつ状態や思考途絶といった症状はみられない。
3 チック障害では、不随意的、急速、反復的、非律動的な運動や発生が突然起こり、自分の意思で抑制することはまったくできない。
4 記憶は長期記憶のほうが短期記憶よりも障害されやすいといわれている。
5 認知症では、記憶障害、見当識障害、判断能力の障害、失語、失認などが起こる。
【答え合わせ】 精神疾患とその治療
1 パニック障害の症状として、計算癖がある。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
計算癖は、自分の意に反して目についたものの数を数えないと気がすまない症状で、パニック障害ではなく強迫性障害で見られる。
2 統合失調症では、うつ状態や思考途絶といった症状はみられない。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
3 チック障害では、不随意的、急速、反復的、非律動的な運動や発生が突然起こり、自分の意思で抑制することはまったくできない。
あなたの回答『○』
不正解
正しい答えは『×』
チック障害は、不随意的、急速、反復的、非律動的な運動や発生が突然起こるが、ある一定時間は自分の意思で抑制することができる。
4 記憶は長期記憶のほうが短期記憶よりも障害されやすいといわれている。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
一般的には、短期記憶のほうが障害されやすい。
5 認知症では、記憶障害、見当識障害、判断能力の障害、失語、失認などが起こる。
あなたの回答『○』
正解
正しい答えは『○』
記憶障害、見当識障害、判断能力の障害、失語、失認などは、認知症の中核症状とされる。
【問題】 精神疾患とその治療
2020年11月05日
1 失認は内因性の症状である。
2 解離性運動障害は心因性である。
3 神経性無食欲症は内因性の疾患である。
5 ガンザー(Ganser)症候群は外因性の疾患である。
【答え合わせ】 精神疾患とその治療
1 失認は内因性の症状である。
あなたの回答『○』
不正解
正しい答えは『×』
失認は外因性の症状である。
2 解離性運動障害は心因性である。
あなたの回答『×』
不正解
正しい答えは『○』
解離とは、心理的葛藤やストレス要因の影響により、意識や記憶など通常は統合されている機能が一過性に破綻する心因性の病態である。
3 神経性無食欲症は内因性の疾患である。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
神経性無食欲症は心因性の疾患に分類される。
あなたの回答『○』
不正解
正しい答えは『×』
双極性感情障害(躁うつ病)は内因性の疾患である。
5 ガンザー(Ganser)症候群は外因性の疾患である。
あなたの回答『◯』
不正解
正しい答えは『×』
ガンザー症候群は解離性障害の一つで、心因性の疾患に分類される。曖昧な受け答えや的外れ応答などの症状が特徴で、拘禁反応の一種とされている。
【問題】 精神疾患とその治療
2020年11月06日
1 被害妄想と関係妄想は、統合失調症の診断において特異性の高い症状である。
2 外傷後ストレス障害では、再体験症状、回避・麻痺症状、覚醒亢進症状などがみとめられる。
3 うつ状態では観念奔逸がみられ、躁状態では思考抑制がみられる。
4 昏迷は、うつに限ってみられるものである。
5 前頭側頭型認知症では、幻視とパーキンソン症状がみられる。
【答え合わせ】 精神疾患とその治療
1 被害妄想と関係妄想は、統合失調症の診断において特異性の高い症状である。
あなたの回答『○』
不正解
正しい答えは『×』
被害妄想や関係妄想もみられるが、妄想だけが特異性が高いとはいえない。
2 外傷後ストレス障害では、再体験症状、回避・麻痺症状、覚醒亢進症状などがみとめられる。
あなたの回答『○』
正解
正しい答えは『○』
外傷後ストレス障害(PTSD)は、突然の衝撃的出来事を経験することによって生じる精神疾患である。再体験症状、回避・麻痺症状、覚醒亢進症状の3大症状が特徴である。
3 うつ状態では観念奔逸がみられ、躁状態では思考抑制がみられる。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
躁状態では観念奔逸がみられ、うつ状態では思考抑制がみられる。
4 昏迷は、うつに限ってみられるものである。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
昏迷は、うつに限らず、統合失調症やヒステリーでもみられる。
5 前頭側頭型認知症では、幻視とパーキンソン症状がみられる。
前回の回答『○』今回は×
正解
正しい答えは『×』
レビー小体型認知症で幻視とパーキンソン症状がみられる。
【認知症の種類とその特徴】 (『みんなの介護』参照)
・初期症状………物忘れ(記憶障害)
・特徴……………見当識障害、物盗られ妄想、徘徊
・進行、経過……記憶障害から見当識障害へとゆっくり進んでいく
◉脳血管性認知症 約20%
・初期症状………物忘れ(記憶障害)
・特徴……………判断力障害、感情失禁、手足の震えや麻痺
・進行、経過……脳梗塞等が引き金となり、認知機能がまだらに(日内変動も)、段階的に悪化する
◉レビー小体型認知症 約4% (男性が約2倍)
・初期症状………幻視、妄想、うつ症状
・特徴……………幻視、誤認妄想、パーキンソン症状
・進行、経過……調子が良い時と悪い時をまだらに繰り返して進行する
◉前頭側頭型認知症 約1% (指定難病)(このうちの約8割がピック病)
・初期症状………感情の麻痺(ぼんやり、身だしなみに無頓着)、常同行動(同じ言動を繰り返す)、罪悪感の低下(万引きや痴漢)
・特徴……………性格の変化、自発性低下
・進行、経過……ゆっくりと年単位で症状が進行する(寝たきりになる)
正答率は10/30が3/5で、11/2は全問正解、11/4は4/5、11/5はなんと1/5で(汗)、11/6は4/5でした。
なんだかだんだん日付が追いついてきて、記憶がフレッシュになってきました。