今日(基盤)と8/24.25(心理)の一問一答と、まとめ。
先ずは今日の一問一答から。
【問題】 精神保健福祉相談援助の基盤
2020年11月17日
1 ソーシャルアクションとは、不利益を被っている人々と連帯して諸問題の軽減に努め、その人々の解放を目指す考えである。
2 ソーシャルインクルージョンとは、関連団体や行政を巻き込んで課題解決を目指す社会的活動としての援助技術である。
3 ソーシャルアドミニストレーションとは、社会福祉施設の組織運営や管理を効率的・効果的に展開する援助技術である。
4 社会諸目標モデルとは、ケースワークを通して社会問題の解決を目指し、その過程で個人の成長と発達を促す。
5 ストレングスモデルは、問題ではなく個人のもつ強さに焦点を当て、援助を実践する。
【答え合わせ】 精神保健福祉相談援助の基盤
1 ソーシャルアクションとは、不利益を被っている人々と連帯して諸問題の軽減に努め、その人々の解放を目指す考えである。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
不利益を被っている人々と連帯して諸問題の軽減に努め、その人々の解放を目指す考えを、ソーシャルインクルージョンという。
2 ソーシャルインクルージョンとは、関連団体や行政を巻き込んで課題解決を目指す社会的活動としての援助技術である。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
関連団体や行政を巻き込んで課題解決を目指す社会的活動としての援助技術を、ソーシャルアクションという。
3 ソーシャルアドミニストレーションとは、社会福祉施設の組織運営や管理を効率的・効果的に展開する援助技術である。
あなたの回答『×』
不正解
正しい答えは『○』
例えば、リスクマネジメントやIT情報管理も含まれる。
4 社会諸目標モデルとは、ケースワークを通して社会問題の解決を目指し、その過程で個人の成長と発達を促す。
あなたの回答『○』
不正解
正しい答えは『×』
社会諸目標モデルとは、グループワークを通して社会問題の解決を目指し、その過程で個人の成長と発達を促す。
5 ストレングスモデルは、問題ではなく個人のもつ強さに焦点を当て、援助を実践する。
あなたの回答『○』
正解
正しい答えは『○』
ラップ(Rapp,C.A.)らが提唱した。
正答率は3/5でした。
さて次に、久々の復習です。
【問題】 心理学理論と心理的支援
2020年08月24日
1 いたずらをしている子どものゲーム機を取り上げたら、いたずらをやめた。これは、オペラント条件づけにおける、正の強化である。
2 宿題をやってくるたびに褒めていたら、宿題を忘れずにやってくるようになった。これは、オペラント条件づけにおける、正の強化である。
3 授業中、勝手に話をしていた生徒を叱ったら、私語がなくなった。これは、オペラント条件づけにおける、正の罰である。
4 デイサービスで嫌な思いをした高齢者が、デイサービスを休むようになった。これは、オペラント条件づけにおける、正の強化である。
5 好きな曲が流れているテレビCMの商品に好感を持つようになった。これは、オペラント条件づけにおける、正の強化である。
【答え合わせ】 心理学理論と心理的支援
1 いたずらをしている子どものゲーム機を取り上げたら、いたずらをやめた。これは、オペラント条件づけにおける、正の強化である。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
刺激除去(ゲーム機を取り上げる)による行動(いたずら)の減少・消失は、強化ではなく、負の罰である。
2 宿題をやってくるたびに褒めていたら、宿題を忘れずにやってくるようになった。これは、オペラント条件づけにおける、正の強化である。
あなたの回答『○』
正解
正しい答えは『○』
強化とは行動が増大することであり、刺激提示(褒める)による行動(宿題を忘れずにやる)の増大は、正の強化である。
3 授業中、勝手に話をしていた生徒を叱ったら、私語がなくなった。これは、オペラント条件づけにおける、正の罰である。
あなたの回答『○』
正解
正しい答えは『○』
刺激提示(叱る)による行動(私語)の減少・消失は、正の罰である。
4 デイサービスで嫌な思いをした高齢者が、デイサービスを休むようになった。これは、オペラント条件づけにおける、正の強化である。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
刺激提示(高齢者に嫌な思いをさせること)による行動の減少・消失は、強化ではなく、正の罰である。
5 好きな曲が流れているテレビCMの商品に好感を持つようになった。これは、オペラント条件づけにおける、正の強化である。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
設問は、レスポンデント条件づけの具体例である。この条件づけでは刺激提示(好きな曲とCM)により反射的な行動(CMの商品に好感を持つ)が増大する。
【オペラント条件付け】
正……刺激提示 行動の増大……………強化
負……刺激除去 行動の減少・消失……罰
【レスポンデント条件付け(古典的条件付け)】
刺激提示により反射的な行動が増大すること。
【問題】 心理学理論と心理的支援
2020年08月25日
1 社会的促進とは、他者の存在によって作業の効率が向上することをいう。
2 集団凝集性とは、各個人が、自分が属している集団に魅力を感じていることである。
3 ピグマリオン効果とは、集団において多数派の意見や期待に合わせて、個人の意見や行動が変化することをいう。
4 内集団バイアスとは、各個人が、自分が属する集団の大多数と、自分の意見が違う場合に、自分の意見を変えて多数の意見に従うことである。
5 コーシャス・シフトとは、集団のメンバーの多くが個人的利益を追求した行動をとることで、集団全体にとって不利益な結果となることをいう。
【答え合わせ】 心理学理論と心理的支援
1 社会的促進とは、他者の存在によって作業の効率が向上することをいう。
あなたの回答『○』
正解
正しい答えは『○』
設問のとおり。それとは反対に、集団で作業を行うと「自分一人が手抜きをしてもいいだろう」と個人が考えて集団の作業効率が低下する概念を社会的手抜きと呼ぶ。
2 集団凝集性とは、各個人が、自分が属している集団に魅力を感じていることである。
あなたの回答『○』
正解
正しい答えは『○』
設問のとおり。集団凝集性は、集団の成員がその集団にとどまりたいと思えるような魅力のことである。これには、対人的凝集性と、課題達成的凝集性がある。
3 ピグマリオン効果とは、集団において多数派の意見や期待に合わせて、個人の意見や行動が変化することをいう。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
設問は同調の説明である。個人は集団や社会内の多数派の意見や期待に合わせるという内容である。
ピグマリオン効果とは、「心から期待を掛けると、相手がその期待に応えてくれる」こと。
4 内集団バイアスとは、各個人が、自分が属する集団の大多数と、自分の意見が違う場合に、自分の意見を変えて多数の意見に従うことである。
あなたの回答『○』
不正解
正しい答えは『×』
設問は同調ないし同調行動についての説明である。
5 コーシャス・シフトとは、集団のメンバーの多くが個人的利益を追求した行動をとることで、集団全体にとって不利益な結果となることをいう。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
設問は社会的ジレンマの説明である。コーシャス・シフトとは、集団討議することが安全志向を増大させるということである。
【集団に関する心理学用語】
・社会的促進……他者の存在によって作業の効率が向上すること。(単純課題や機械的作業)
・逆に、複雑課題や未学習課題で集団の方が効率が下がること……社会的抑制
・社会的手抜き……集団で作業を行うと「自分一人が手抜きをしてもいいだろう」と個人が考えて集団の作業効率が低下する概念。
・集団凝集性……各個人が、自分が属している集団に魅力を感じていること。集団の成員がその集団にとどまりたいと思えるような魅力のこと。
・ピグマリオン効果……他者に対する期待が成就されるように機能すること。
・同調……集団において多数派の意見や期待に合わせて、個人の意見や行動が変化すること。個人は集団や社会内の多数派の意見や期待に合わせること。
・同調ないし同調行動……各個人が、自分が属する集団の大多数と、自分の意見が違う場合に、自分の意見を変えて多数の意見に従うこと。
・内集団バイアス(ひいき)……自分が所属する集団の成員のことを、それ以外の集団の成員よりも好意的に評価すること。
・社会的ジレンマ……集団のメンバーの多くが個人的利益を追求した行動をとることで、集団全体にとって不利益な結果となることをいう。
・コーシャス・シフト……集団討議することが安全志向を増大させるということである。
・逆に、危険性が高くなる……リスキーシフト。
・集団極性化……集団討議の結果がより極端になること。上の2つ。
8/24は全問正解で、8/25の正答率は4/5でした。