8/17~19(人体)の復習。
【問題】 人体の構造と機能及び疾病
2020年08月17日
1 身体の標準的な成長・発達において器官が形成され始めるのは、受精後24週以降である。
2 身体の標準的な成長・発達において身長が出生時の約2倍になるのは、2歳前後である。
3 身体の標準的な成長・発達において体重が出生時の約2倍になるのは、出生後3~4か月である。
4 身体の標準的な成長・発達においてリンパ系組織が成長のピークとなるのは、思春期初期である。
5 身体の標準的な成長・発達において乳歯は、生えそろうと32本になる。
【答え合わせ】 人体の構造と機能及び疾病
1 身体の標準的な成長・発達において器官が形成され始めるのは、受精後24週以降である。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
器官形成は受精後8週目までに始まる。受精卵の着床から第8週までの時期を胎芽期といい、器官の原基が発生・分化し、四肢や顔など体の輪郭、呼吸器、循環器などの器官が形成され始める。
2 身体の標準的な成長・発達において身長が出生時の約2倍になるのは、2歳前後である。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
身長が出生時の約2倍になるのは、3歳の終わりから4歳頃である。出生時の身長は、おおよそ50cmで、性差は男児がやや大きい。
3 身体の標準的な成長・発達において体重が出生時の約2倍になるのは、出生後3~4か月である。
前回の回答『×』今回は◯
正解
正しい答えは『○』
生後3~4か月には平均値で出生体重の約2倍となる。乳児期では、体重増加が著しく、生後3~4か月で約2倍、1歳で約3倍となる。
4 身体の標準的な成長・発達においてリンパ系組織が成長のピークとなるのは、思春期初期である。
前回の回答『○』今回は×
不正解
正しい答えは『○』
リンパ系組織が成長のピークを迎えるのは、思春期初期(12~13歳頃)であり、その後低下し成人期を迎える。
5 身体の標準的な成長・発達において乳歯は、生えそろうと32本になる。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
生後6~7か月頃に最初の乳歯が出現し、1歳頃に8本前後、2歳半から3歳までには20本生えそろう。5~6歳頃になると乳歯は抜け始め、永久歯に代わり、20歳前後で第三大臼歯が生えると計32本生えそろう。
【問題】 人体の構造と機能及び疾病
2020年08月18日
1 アルブミンは酸素の運搬にかかわる。
2 ヘモグロビンは感染の防御にかかわる。
3 横隔膜は呼吸にかかわる。
4 右肺は3つの肺葉からなる。
5 頸椎は12個の骨で構成される。
【答え合わせ】 人体の構造と機能及び疾病
1 アルブミンは酸素の運搬にかかわる。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
酸素の運搬にかかわるのは、血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンである。アルブミンは、肝臓で生合成され、栄養素として各組織にアミノ酸を供給する。
2 ヘモグロビンは感染の防御にかかわる。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
ヘモグロビンは、感染の防御にかかわらない。ヘモグロビンは赤血球に含まれ、細胞内に酸素を供給する。血液の赤色はヘモグロビンがもっている鉄を含んだヘムという色素に由来している。
3 横隔膜は呼吸にかかわる。
あなたの回答『○』
正解
正しい答えは『○』
設問のとおり。横隔膜が吸気時に収縮すると(前下方に向かって下がる)、胸膜腔の内圧が低下するため、肺が膨らむ。呼気時に弛緩すると、胸膜腔の内圧が上昇するため、肺から空気が出ていく。主として横隔膜の収縮によって行われる呼吸を腹式呼吸、肋間筋の収縮によって行われる呼吸を胸式呼吸という。
4 右肺は3つの肺葉からなる。
前回の回答『○』今回は×
不正解
正しい答えは『○』
設問のとおり。右肺は上・中・下葉の3つの肺葉からなる。肺は胸郭の内腔、すなわち胸腔の大部分を占める半円錐状の器官で、左肺と右肺よりなり、臓側胸膜が入り込んだ深い切れ込みがあり、肺葉に分かれる。右肺は上葉・中葉・下葉の3葉に、左は上葉と下葉の2葉に分かれている。
5 頸椎は12個の骨で構成される。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
頸椎は7個の骨からなる。脊柱は脊椎動物の体軸となる主要な骨格で、脊髄を保護し、頭を支え、下部で骨盤と連結する。上下に連結する32~34個の椎骨及び椎間板からなる。椎骨は頸椎7個、胸椎12個、腰椎5個、仙椎5個、及び尾椎3~5個に分けられる。
【問題】 人体の構造と機能及び疾病
2020年08月19日
1 「健康日本21」(第二次)には、アルコール摂取に関する項目は含まれていない。
2 「健康日本21(第二次)」の基本的方向は、平均寿命の延伸である。
3 8020運動は、乳幼児を対象とする。
4 一次予防とは、疾病の悪化を予防することである。
5 歯周疾患検診は、健康増進法に基づき実施されている。
【答え合わせ】 人体の構造と機能及び疾病
1 「健康日本21」(第二次)には、アルコール摂取に関する項目は含まれていない。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
生活習慣及び社会環境の改善に関する目標の1つとして、飲酒に関する目標が示されている。具体的な項目としては、(1)生活習慣のリスクを高める量を飲酒している者(1日当たりの純アルコールの摂取量が男性40g以上、女性20g以上)の割合の減少、(2)未成年の飲酒をなくす、(3)妊娠中の飲酒をなくす、となっている。
2 「健康日本21(第二次)」の基本的方向は、平均寿命の延伸である。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
「健康日本21(第二次)」の基本的方向は、(1)健康寿命の延伸と健康格差の縮小、(2)生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底(NCDの予防)、(3)社会生活を営むために必要な機能の維持及び向上、(4)健康を支え、守るための社会環境の整備、(5)栄養・食生活、身体活動・運動、休養、飲酒、喫煙及び歯・口腔の健康に関する生活習慣及び社会環境の改善の5つである。
3 8020運動は、乳幼児を対象とする。
あなたの回答『○』
正解
正しい答えは『○』
設問のとおり。乳幼児も対象となる。厚生省(現・厚生労働省)は1989年(平成元年)に、国民の歯の健康づくりを推進していく一環として、生涯を通じた保有歯に重点をおいた「8020(ハチマル・ニイマル)運動」を提唱した。これは、80歳で20本以上の歯を保つことを目標としたものである。
4 一次予防とは、疾病の悪化を予防することである。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
リーベル(レベル)とクラークは、疾病の予防について、一次予防、二次予防、三次予防に分けることを提案している。このうち、一次予防とは、健康増進と疾病を予防することである。なお、二次予防は、疾病の早期発見と早期治療、三次予防は、再発予防、疾病の悪化予防、リハビリテーションである。
5 歯周疾患検診は、健康増進法に基づき実施されている。
あなたの回答『○』
正解
正しい答えは『○』
平成20年度より健康増進法に基づき実施されている。歯周疾患検診は、高齢期における歯の喪失を予防することを目的としており、対象は40・50・60・70歳の男女である。
【問題】 人体の構造と機能及び疾病
2020年08月20日
1 現在、糖尿病性腎症は透析導入に至る原疾患の第1位である。
2 血液透析の導入の原因の第1位は、高血圧性腎硬化症である。
3 1型糖尿病では、インスリン療法と食事療法を併用する。
4 2型糖尿病では、インスリン療法を行わない。
5 発症に生活習慣の関与が強いのは、1型糖尿病よりも2型糖尿病である。
【答え合わせ】 人体の構造と機能及び疾病
1 現在、糖尿病性腎症は透析導入に至る原疾患の第1位である。
あなたの回答『○』
正解
正しい答えは『○』
設問のとおり。糖尿病性腎症すなわち糖尿病が原因である腎障害は、透析導入に至る原因の約45%を占め、第1位で推移している。
2 血液透析の導入の原因の第1位は、高血圧性腎硬化症である。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
血液透析の導入原因の第1位は、糖尿病性腎症である。高血圧はさまざまな臓器で障害発症の原因となるが、腎臓に対する障害を高血圧性腎硬化症と呼ぶ。
3 1型糖尿病では、インスリン療法と食事療法を併用する。
あなたの回答『×』
不正解
正しい答えは『○』
設問のとおり。膵臓のランゲルハンス島β細胞が破壊されてインスリン分泌が著しく低下することで発症する1型糖尿病では、インスリンの補充が治療の基本となるが、この場合でも、食事療法(栄養指導)は行う。
4 2型糖尿病では、インスリン療法を行わない。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
遺伝因子に加え、過食や運動不足などの環境因子が加わって発症する2型糖尿病の治療では、生活習慣の改善を目指した食事療法・運動療法に加えて、症状や病態にあわせたインスリン療法を行う場合がある。
5 発症に生活習慣の関与が強いのは、1型糖尿病よりも2型糖尿病である。
あなたの回答『○』
正解
正しい答えは『○』
設問のとおり。糖尿病は、主に膵臓のランゲルハンス島β細胞の破壊によりインスリン分泌が著しく障害される1型糖尿病と、インスリン分泌低下と作用不足が混在した2型糖尿病に分けられる。
【問題】 人体の構造と機能及び疾病
2020年08月21日
1 結核は、空気中に浮遊する病原菌を吸入することで感染する。
2 ヒト免疫不全ウィルス(HIV)は、水や食べ物を通して感染する。
3 デング熱は、蚊を介して感染する。
4 ノロウイルスに汚染された衣類の消毒には、アルコール消毒が有効である。
5 腸管出血性大腸菌O-157の感染予防には、食品の加熱処理が有効である。
【答え合わせ】 人体の構造と機能及び疾病
1 結核は、空気中に浮遊する病原菌を吸入することで感染する。
あなたの回答『○』
正解
正しい答えは『○』
結核は結核菌の浮遊する空気を吸い込むことで感染する。空気感染であるため肺結核が最も多いが、ほかに腎結核、皮膚結核、腸結核、脊椎カリエスなどがある。
2 ヒト免疫不全ウィルス(HIV)は、水や食べ物を通して感染する。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の感染経路は、性行為による性的感染、血液や血液製剤による血液感染、母子感染の3つであり、飲食物、飛沫、日常接触による感染の報告例はない。
3 デング熱は、蚊を介して感染する。
あなたの回答『○』
正解
正しい答えは『○』
デング熱は蚊によって媒介される感染症である。流行地域は熱帯、亜熱帯地域に広く分布しており、蚊の刺咬による人への感染力は極めて強い。
4 ノロウイルスに汚染された衣類の消毒には、アルコール消毒が有効である。
あなたの回答『×』
正解
正しい答えは『×』
消毒用アルコールや逆性石けんは効果がないとされている。衣類の消毒については廃棄するのが望ましいが、煮沸消毒や次亜塩素酸ナトリウムでの消毒が推奨されている。
5 腸管出血性大腸菌O-157の感染予防には、食品の加熱処理が有効である。
あなたの回答『○』
正解
正しい答えは『○』
食品の十分な加熱(75℃で1分間以上)が感染予防に有効である。その他、予防は、調理者の手指、調理器具の衛生の保持が推奨されている。
正答率は8/17,8/18,8/20は4/5で、8/19と21は全問正解でした。
人体は割と得意な方なのでまずまずです。